和久井さん、さんじょー
「…慧じゃない。和泉。」
「和泉くん?女の子みたいだねーっ顔も女の子みたいだけど」
梶くんの顔がどんどん険しくなってゆく。
…怖いものしらずというのは正にこのこと。
「椎、いい加減しなさいよ。失礼だろ?」
煌さんが微笑帯びて言った。
梶くんはまだ膨れてる。
「んじゃ買い物行ってくるー。四人とも仲良くね」
煌さんが買い物に出掛けた。
…今行く!?
「…とりあえず、僕の部屋には必要な時以外入らないで。特に椎。」
「えー…ひどぉい。美空くんは優しいはずなのにー」
「これ、渡しとくから。読んで守ってよね。んじゃ」
私に一枚の紙を渡して部屋に行ってしまった。
なんだこの紙…
「開けてみてーっ」
想がなぜかワクワクしてるであろう表情。
「うん…」
ゆっくりその紙を開いた…