和久井さん、さんじょー
「おい、いい加減にしろ」
ぐいっと私の腕を引っ張り、梶くんみたいに抱きしめたのは…
「か、海斗がすごい怒ってるぅ!」
と静。
そう、私を抱きしめた人は海斗だ。
「か、海斗!あの、」
「なぁに、猫」
「へ、私、猫じゃない…」
「?猫みたいだしいいじゃんー。ふわふわで抱き心地最高だね。やっぱ猫ー」
「あの、海斗、恥ずかしいから放してっ」
「やだぁー。んぎゅーー、」
へ!?やっぱり海斗は椎みたいな人なの!?それか不思議くん!?
そう考えている内に抱きしめる力はどんどん強く…
「わぁ…海斗がこんなに興味をもつものがあったなんて、」
静が感心している。
「え、ええ…海斗が好むものなんてケセランパサランかドッペルゲンガーか本くらいですものね。双子の私も驚きよ!」
と聖羅
「…ーーんー…、」
海斗が変な声をだした
「ねぇ、海斗とやら、華を返してよ。」
と言った梶くんが私を海斗から引きはがし、また抱きしめた。…その瞬間
バタッ
「…ん?」
海斗が床に…
「海斗!?」
なんと海斗はあのまま寝てしまったみたい
よくあの状況で寝れるな。
「ねぇ、皆に聞きたいのだけれど。正直、華の事どう思ってるの?」
「私は好きよ、友達として」
真っ先に答えたのは、杏樹
「ふーん、他は?」
「えーと…、僕は好き。友だ、」
「僕が聞いてるのはそうじゃない。杏樹はしょうがないけど君達は男だろ?恋愛感情だよ」
「…」
え、梶くん何言ってるの
そんな訳、ないじゃない
「ねぇ、答えないなら…「梶くんっ」」
「あるわけないじゃない。だって皆、美男子だし、可愛くない私に恋愛感情?ないでしょー」
シーン…
、え?
「はぁ、華ちゃんの鈍感っ」
と想
「ちげぇーよ、コイツは馬鹿なだけだろ」
と紫苑
なにおぅ!?
「まぁいい、まずは海斗をどうにかしなければ…」
そのあと皆で海斗を運びました。
あと、やっぱ南の国は却下されました