和久井さん、さんじょー



「蘭藤、て…蘭くん?なんで蘭くんのこと知ってるの」


「ごめん…、今は、まだ話せない。華のことは好きだけどさ、ガガッ」


「す、すぅ、好き!?」


多分、私の顔は今真っ赤だ。
湯気がでそう


「は、華ちゃんまさか…気付いてなかったの?


「想…、あなたは知ってたの?」


「多分、華ちゃん以外全員わかってるよぅ…」


え…?嘘、


「ちなみに、ここにいるメンバーは全員華ちゃんのことが好…「「「おい!!」」」」


椎の言葉に浬、しおん、海斗が遮った。


「お、俺は…その、なんと言うか…あれなんだよ!」

浬が意味わからない事を言い始めた。

「?、あれって?」


「とにかく、あーっもう!チッ、俺らしくねぇ」


?、まぁ最近の浬は確かにちょっとおかしいけど。


そして浬は頭を抱え込み始めた。


「俺はっ、…その好きってか、それは違うようで合ってる、いや合ってるようで違う…、うん。浬が好きなら、諦め…、無理だ。」


しおんも少し考えてから浬と向かい合わせに頭を抱え込み始めた


浬もしおんも何の話をしてるの?


「…みぃんな、猫が好きなのかぁ?ぬぬ〜…この五冊買った本をあげれば諦めてくれるかなぁ?」


ぬぬぬ〜と呟きながら考えこむ海斗。


何なんだこの三人組。



「あの、一体何のお話?」


「はぁ、華ちゃんの鈍感っ」

想が怒鳴る。

…想、あなたはここが公共の場だとわかっていないようね。


「ねー、梶くんが調子悪いなら帰りましょ!二階の洋服ショップはまた今度華ちゃんと行くっ!ねぇ華ちゃーん?」


「ええ、聖羅。行きましょう。まず今は梶くんの具合が心配よ。ひとまず、ここから1番近い学校に行きましょう、生徒会室なら氷とかもあるし」


「ええ、一旦行きましょう。梶和泉、生徒会室で落ち着いてきたらラボに行きなさい。すぐには優れなかったら、ラボから救助を呼ぶわ。」


「…杏樹、ラボって…?」


私は杏樹に聞く。
ラボっていったらなんか研究室的なところでしょ?


「きっと、華のご想像の通りよ」


「…」


みんな無言のまま、私達は生徒会室を目指した。
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