【完】ヒミツの恋を君と。
「あ、ご、ごめん。図々しいよね。晴、受験生だもん勉強しなきゃならないもんね!ごめん、今の聞かなかったことにして。忘れて!」
早口で一気に言い切ったあたしに、晴の落ち着いた声が耳に届く。
「いや、いいよ」
「え?」
「付き合ってやるって言ってんの」
「え?え…でも、いいの?」
「その代わり、笑えよ」
「え?」
笑えってどういうこと?
「2人の春はお前が泣いて謝る姿を見たいんじゃなくてお前の笑顔が見たいんだよ」
「へ…」
晴の言葉が、胸に響いた。
胸にこみ上げてくるものを感じて、晴を見つめていると、晴がいつものイジワルな笑顔を作る。
「その代わり俺の前だけは、いっぱい泣くの許してやるから」
そう言って一瞬だけ、あたしの鼻をその指でぎゅっとつまんだ。
「なっ!?」
びっくりして、変な声が出たあたしを見て、晴が満足そうな顔をして言う。
「仕返しの仕返し」
「へ……?」
「じゃぁ、また後でな」
鼻を押さえたまま呆然とするあたしを置いて、晴が手を上げて帰っていった。
早口で一気に言い切ったあたしに、晴の落ち着いた声が耳に届く。
「いや、いいよ」
「え?」
「付き合ってやるって言ってんの」
「え?え…でも、いいの?」
「その代わり、笑えよ」
「え?」
笑えってどういうこと?
「2人の春はお前が泣いて謝る姿を見たいんじゃなくてお前の笑顔が見たいんだよ」
「へ…」
晴の言葉が、胸に響いた。
胸にこみ上げてくるものを感じて、晴を見つめていると、晴がいつものイジワルな笑顔を作る。
「その代わり俺の前だけは、いっぱい泣くの許してやるから」
そう言って一瞬だけ、あたしの鼻をその指でぎゅっとつまんだ。
「なっ!?」
びっくりして、変な声が出たあたしを見て、晴が満足そうな顔をして言う。
「仕返しの仕返し」
「へ……?」
「じゃぁ、また後でな」
鼻を押さえたまま呆然とするあたしを置いて、晴が手を上げて帰っていった。