【完】ヒミツの恋を君と。
「…え?『仕返しの仕返し』って……」





その言葉で“あのシーン”を思い出して、顔がこれ以上にないほど熱くなっていく。





『仕返し』の……鼻のキス?





「晴……あのキスに気付いてるの!?え?気付いてない??えっ、え?どっち?」





独り言が、誰もいない部屋に響いている。





「ぬぁぁぁあぁぁぁ─────っ!どっち!?」





そのままフローリングの上に倒れこんで、恋愛初心者のあたしが解けるはずない答えを必死に考えていた。

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