【完】ヒミツの恋を君と。
大切な人
見上げれば、溜息が出るほど青い空。
元気をくれそうなその青が、あたしの背中を押してくれてる様な気がする……。
「お前な…いい加減にしろよ。俺をどこまで連れて行く気だよ」
「あ、あ、あたしだって!ここまで晴を引っ張ってくるつもりなんてなかったよっ!」
「……どんな逆ギレだよそれ…」
あたしに腕を引っ張られながら、諦めた様に溜息を零す晴。
今、晴を引っ張って歩いてるこの道は、前の高校の通学路。
それは春と春ちゃんと3人で通った楽しい思い出のある道。