【完】ヒミツの恋を君と。
* * *
休憩室に店長とあたしの2人。
「え?」
休憩室に呼び出されたあたしは、絶対、怒られて、バイトをクビになるって思ってたんだけど、店長の注意は『もっと気をつけるように!』の一言で終わった。
その後、店長には珍しく、真剣な顔で質問してきて。
「いや、だから…学校のハルはどんな感じなのか聞きたかったんだ」
その表情から、ここに呼び出した1番の理由はそれが聞きたかったからじゃないかなと思った。
「え?どんな感じって……?まぁ、髪の毛の寝ぐせはすごくて、誰が見ても完璧なオタク青年ですよ?」
「いや、そういうことが聞きたいんじゃなくて…なんていうか…ハルの周りで変わったことない?」
「え?変わったこと?」
変わったことと聞いて思い出すのは、やっぱりパソコンルームでのあの場面。
そもそもあれが『変わったこと』かどうかも分からない。
だって、あの人が晴の彼女だったら、抱き合ってるのなんて普通だもん……。
胸がチクっと痛んで、それが表情に出てしまいそうになるのをぐっと堪えた。
「学校では、晴と一緒にいるのは朝ごはん一緒に食べてる時くらいだから…よく分からないです」
ほんとにそう。
あたし、晴のことなんて何にも分かってないんだと思う。
友達がいなさそうな晴の一番近くにいるのはあたしだって思い上がってた。
「そっか、悪いなモカ、変な事聞いて」
「いえ、それはいいんですけど…晴に何か心配なことでもあったんですか?」
こんな所にあたしをわざわざ呼び出して、こんな質問するなんて、何かあったとしか思えない。
休憩室に店長とあたしの2人。
「え?」
休憩室に呼び出されたあたしは、絶対、怒られて、バイトをクビになるって思ってたんだけど、店長の注意は『もっと気をつけるように!』の一言で終わった。
その後、店長には珍しく、真剣な顔で質問してきて。
「いや、だから…学校のハルはどんな感じなのか聞きたかったんだ」
その表情から、ここに呼び出した1番の理由はそれが聞きたかったからじゃないかなと思った。
「え?どんな感じって……?まぁ、髪の毛の寝ぐせはすごくて、誰が見ても完璧なオタク青年ですよ?」
「いや、そういうことが聞きたいんじゃなくて…なんていうか…ハルの周りで変わったことない?」
「え?変わったこと?」
変わったことと聞いて思い出すのは、やっぱりパソコンルームでのあの場面。
そもそもあれが『変わったこと』かどうかも分からない。
だって、あの人が晴の彼女だったら、抱き合ってるのなんて普通だもん……。
胸がチクっと痛んで、それが表情に出てしまいそうになるのをぐっと堪えた。
「学校では、晴と一緒にいるのは朝ごはん一緒に食べてる時くらいだから…よく分からないです」
ほんとにそう。
あたし、晴のことなんて何にも分かってないんだと思う。
友達がいなさそうな晴の一番近くにいるのはあたしだって思い上がってた。
「そっか、悪いなモカ、変な事聞いて」
「いえ、それはいいんですけど…晴に何か心配なことでもあったんですか?」
こんな所にあたしをわざわざ呼び出して、こんな質問するなんて、何かあったとしか思えない。