【完】ヒミツの恋を君と。
こ、ここで赤くなっちゃダメなのに!
珍しく料理してみようと思ったのは、晴にあの日のお礼をしたいと思ったから。
春と春ちゃんに会いに行った日、晴が着いてきてくれたおかげであたしは落ち着いて2人と話せた。
そのお礼に、うちに招待して、グラタンをご馳走しようと考えてた。
まだ出来るかどうか分からないから、晴には言ってない。
返事に困って固まってると、晴がレシピ本であたしの頭を軽くポンッと叩いた。
「…まぁ頑張れ!その本結構レベル高いみたいだけどな」
そのまま“グラタン100選”があたしの手元に戻ってきた。
「え?晴どこ行くの?」
「職員室。担任から呼び出されてんだ。はい鍵、閉めといて」
「わっ!」
晴はスクールバッグを担いだかと思うと、屋上の鍵をあたしの手元にポイッと投げた。
落としそうになりながらそれをキャッチした頃にはもう晴の姿は見えなくなってて。
もう!あたしに対する行動がひとつひとつ雑だよ!
そんな風に頬を膨らませてみても、すぐに緩んでしまう。
だって、晴にとって大切な秘密の場所の鍵をあたしに預けてくれるっていうのはものすごく嬉しかったりするから。
珍しく料理してみようと思ったのは、晴にあの日のお礼をしたいと思ったから。
春と春ちゃんに会いに行った日、晴が着いてきてくれたおかげであたしは落ち着いて2人と話せた。
そのお礼に、うちに招待して、グラタンをご馳走しようと考えてた。
まだ出来るかどうか分からないから、晴には言ってない。
返事に困って固まってると、晴がレシピ本であたしの頭を軽くポンッと叩いた。
「…まぁ頑張れ!その本結構レベル高いみたいだけどな」
そのまま“グラタン100選”があたしの手元に戻ってきた。
「え?晴どこ行くの?」
「職員室。担任から呼び出されてんだ。はい鍵、閉めといて」
「わっ!」
晴はスクールバッグを担いだかと思うと、屋上の鍵をあたしの手元にポイッと投げた。
落としそうになりながらそれをキャッチした頃にはもう晴の姿は見えなくなってて。
もう!あたしに対する行動がひとつひとつ雑だよ!
そんな風に頬を膨らませてみても、すぐに緩んでしまう。
だって、晴にとって大切な秘密の場所の鍵をあたしに預けてくれるっていうのはものすごく嬉しかったりするから。