【完】ヒミツの恋を君と。
高校2年4月──
「おはようございます。吉丘桃佳(よしおかももか)さん。私が担任の真木(まき)です」
「…よろしくお願いします」
「クラスは2組です。前の学校とは勝手が違うと思うから困ったことがあったら何でも聞いて下さい。それと……」
ここは、今日から通う高校、私立日向高等学校の職員室。
新学期の今日、あたしは転校してきた。
目の前にはベテランの女の先生。
丁寧な言葉で、ハキハキとこの学校の大まかな決まりを話し続けてる。
前の学校よりかなり校則が厳しいな。
学力的にも少しアップするみたいだけど、授業的にも厳しいのかな?
そんなことをぼんやり考えながら、先生の話しをバレない程度に聞き流す。
先生の言葉よりもあたしの気を引くものが目の前にある。
それは、先生の後ろにある職員室の窓から見える景色。
満開の桜で窓一面桜色。
暖かい風の流れを感じると同時に、桜の花びらも数枚、職員室に舞い落ちる。
桜、綺麗だなぁ……
そんなことを思いながら、あたしは2つの笑顔を思い出していた。
「おはようございます。吉丘桃佳(よしおかももか)さん。私が担任の真木(まき)です」
「…よろしくお願いします」
「クラスは2組です。前の学校とは勝手が違うと思うから困ったことがあったら何でも聞いて下さい。それと……」
ここは、今日から通う高校、私立日向高等学校の職員室。
新学期の今日、あたしは転校してきた。
目の前にはベテランの女の先生。
丁寧な言葉で、ハキハキとこの学校の大まかな決まりを話し続けてる。
前の学校よりかなり校則が厳しいな。
学力的にも少しアップするみたいだけど、授業的にも厳しいのかな?
そんなことをぼんやり考えながら、先生の話しをバレない程度に聞き流す。
先生の言葉よりもあたしの気を引くものが目の前にある。
それは、先生の後ろにある職員室の窓から見える景色。
満開の桜で窓一面桜色。
暖かい風の流れを感じると同時に、桜の花びらも数枚、職員室に舞い落ちる。
桜、綺麗だなぁ……
そんなことを思いながら、あたしは2つの笑顔を思い出していた。