【完】ヒミツの恋を君と。
あたしもそろそろ教室に行こうっと。


予鈴が鳴る少し前に、あたしも教室に戻ることにした。


晴がいない屋上はなんだか落ち着かない。




そんな風に思いながら、スクールバックを持ち上げた時、バサッと何かが落ちる音がして足元を見た。




あれ?これって?


落ちているものを見つけて拾い上げると、それは晴の英語の教科書で。


そっか、さっき晴が寝る前に見てたのを、寝ている間にあたしのバッグの所に落としちゃったんだね。




これは届けに行かなきゃ!

あたしはスキップをするくらいの勢いで屋上を飛び出した。




だって、こんなチャンスでもない限り3年の教室には敷居が高くて行けない。


教室の晴が見れる!



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