【完】ヒミツの恋を君と。
今朝は泣きそうになったけど、時間が経つにつれその感情は怒りに変わってた。
あーもうムカムカする!
あたしに抱きついたままのトウヤさんの腕を怒りに任せて噛みたい衝動に駆られた。
さすがにそれはグッとこらえたけど……。
「あっ!ハルくん来た」
シオリさんのその声に、ビクっと反応する。
恐る恐る視線を動かすと、すでにイケメンバージョンに変身してる晴が立っていた。
晴と目が合う。
今朝とは違ういつもの目。
その目に安心する気持ちと、
“あー美月先輩がいないから今はあたしを無視しなくていいんだよね”
って思う、やさぐれた気持ちが入り混じる。
そんな気持ちが表情に出るのを隠したくて、トウヤさんの腕に顔を埋めた。
キャァ───っ!!
甘い歓喜の悲鳴の上がる店内。
「モカくん浮気だぁ~!」
悲鳴に混じりながらそんな声が店内を包む。
あーもうムカムカする!
あたしに抱きついたままのトウヤさんの腕を怒りに任せて噛みたい衝動に駆られた。
さすがにそれはグッとこらえたけど……。
「あっ!ハルくん来た」
シオリさんのその声に、ビクっと反応する。
恐る恐る視線を動かすと、すでにイケメンバージョンに変身してる晴が立っていた。
晴と目が合う。
今朝とは違ういつもの目。
その目に安心する気持ちと、
“あー美月先輩がいないから今はあたしを無視しなくていいんだよね”
って思う、やさぐれた気持ちが入り混じる。
そんな気持ちが表情に出るのを隠したくて、トウヤさんの腕に顔を埋めた。
キャァ───っ!!
甘い歓喜の悲鳴の上がる店内。
「モカくん浮気だぁ~!」
悲鳴に混じりながらそんな声が店内を包む。