【完】ヒミツの恋を君と。
あたしが晴に近い人に関わってはいけないのは、あたしに何か原因があるから?

やっぱり美月先輩に関係あるの?


ネガティブな思考が頭を支配する。


聞きたいことがいっぱいあるけど、晴はあたしがパソコンルームのことを見てしまったことを知らない。


だから直接的なことは聞けない…。





「なんで関わっちゃいけないの?」





恐る恐る聞いた質問に、晴は小さな深呼吸をしてから口を開いた。





「あの男の方は俺を嫌ってるから…」


「え?」


「もう、何もなくしたくないんだ。大切なものとか、時間とか…なくしたくねぇんだよ」





辛そうな表情でそう言った晴を見てると息をするのも苦しく感じた。





「大切なもの?大切な時間?」





息苦しい胸元を握ってそう聞き返せば、晴は静かに頷いてから、あたしをじっと見つめた。


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