【完】ヒミツの恋を君と。
その目は、あたしの心の中を覗いてる様に、すべてをあたしに語ってくれてる様に真っ直ぐあたしを見据えてる。



大切なものってなに?
大切な時間って?



そして晴は何を抱えてるの?



晴の説明じゃすべてを理解出来ない。


晴は多分口にしたくないんだと思う。


一言、一言、口を開くたびに辛そうで、でも、その目は真っ直ぐあたしを見てて…。



あたしに“わかって欲しい”と懇願してる様に感じる。


ねぇ、晴。


大切なものって美月先輩?
大切な時間ってあのパソコンルームの様な時間?



胸がギュッと締め上げられて痛みを訴える。





「晴、ひとつだけ教えて。あたしは晴の大切なものや大切な時間を壊す存在なの?」





あたしの質問に、晴は目を見開いた。
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