【完】ヒミツの恋を君と。

シャツの中の秘密

『２人の先輩とは関わらない』





晴と約束してから、何事もなく日々は過ぎていた。


あたしはあの先輩達とは面識がないから、それは当たり前と言えば当たり前なんだけど。





「さすがにこの時期、屋上は日陰でも暑いね…」


「だな…」





毎朝の日課の屋上も日に日に暑さを増していく。


今は期末テストも終わり、後は夏休みを待つのみの７月中旬──


期末試験は本当に微妙な成績だった。





「ねぇ晴？期末の結果ってどうだった？」


「あぁ、今回ちょっと悪かった」





晴も悪かったんだ！
なんだか仲間意識でちょっぴり安心するあたし。





「晴っていつも何位くらいなの？」





調子に乗って聞いてしまった。


でも、あたしの質問を聞いた晴は、いやな顔もせず、無言でスクールバッグから１枚の紙を取り出してあたしに渡した。



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