【完】ヒミツの恋を君と。
あたし、多分今半目になってると思う。
「……おかっぱ?」
昨日切ったばかりの自分の髪に触れる。
真っ直ぐの黒髪で、顎辺りまでの長さの髪形。
おかっぱ……カッパ……
ショートボブのつもりだったんだけどねっ!
キレイになりたくて切ったのに、失敗してたってこと?
結構ショック……。
今の一言で“優しい人”は撤回!
やっぱりよく分かんないヤツ!
その寝顔を睨みつけている時、バサッと音がした。
「ん?」
ベンチの端に置かれてた晴のバッグが落ちて中身が少しはみ出てしまってる。
晴はすやすや眠ったままで気付いていない。
仕方ないなぁ。
そんな風に思いながら、バッグを元通りにしようと思った時、晴のバッグからはみ出した1冊の本が目に入った。
「えぇぇ──っ!?」
思わず大きな声が出てしまって、慌てて口を塞ぐ。
幸い晴は眠りから覚めることはなくて、あたしは急いでその本を晴のバッグに押し戻した。
「……おかっぱ?」
昨日切ったばかりの自分の髪に触れる。
真っ直ぐの黒髪で、顎辺りまでの長さの髪形。
おかっぱ……カッパ……
ショートボブのつもりだったんだけどねっ!
キレイになりたくて切ったのに、失敗してたってこと?
結構ショック……。
今の一言で“優しい人”は撤回!
やっぱりよく分かんないヤツ!
その寝顔を睨みつけている時、バサッと音がした。
「ん?」
ベンチの端に置かれてた晴のバッグが落ちて中身が少しはみ出てしまってる。
晴はすやすや眠ったままで気付いていない。
仕方ないなぁ。
そんな風に思いながら、バッグを元通りにしようと思った時、晴のバッグからはみ出した1冊の本が目に入った。
「えぇぇ──っ!?」
思わず大きな声が出てしまって、慌てて口を塞ぐ。
幸い晴は眠りから覚めることはなくて、あたしは急いでその本を晴のバッグに押し戻した。