【完】ヒミツの恋を君と。
そりゃ、びっくりするし、不振にも思うよね。


だって、言葉は変だし、だんだん自信なくなって語尾はしぼんでいくし……。


それによく考えたら、こんなうだる様な暑さの中で、熱々グラタンの話しをされても食欲減退するだけだよね…。




やっぱりやめとけば良かった。

絶対、上手いこと理由付けて断られるに決まって……





「食いたい……腹減ってきた」


「えっ!?」


「お前が、グラタンとか言うから。すっげー食いたくなってきた。18日は気合入れて作れよな」


「うんっ!!」





晴の返事がものすごく嬉しくて、気付いたら頬の筋肉が緩みきってて。


そんなあたしの顔を見ながら、晴も嬉しそうに笑う。





「晴、優しい顔して笑ってる!そんなにグラタン好きなんだ?」


「……」


「いっ!痛い痛い!!なんで?」





何でまた今、晴に頭グリグリされてるのかは分からないけど、晴が楽しそうだから、ま、いいか!と思ってしまう。


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