【完】ヒミツの恋を君と。
あ…

隣にいる人が晴の肩に手を置いた。




友達?

晴が友達といる所なんて初めて見た。




晴の肩に手を置いた人が、晴の方を向いて何かを言ってる。

その人の横顔が見えて、ドクンと心臓が嫌な音を立てた。





あの人…祐樹先輩。



バッグを持つ手に力が入る。




4人は駅前まで来ても駅に入らず、人通りが少ない方の道に入りどこかのビルの路地に入っていった。




あの奥って行き止まりだよね?

晴の姿が見えなくなって、落ち着かなくなったあたしはその路地まで急いで走る。




息を殺してそっと覗き込んだ瞬間、ドスッという低い音と共に、目に飛び込んできたのは、祐樹先輩にわき腹を蹴られる晴の姿。






あまりの衝撃に頭の中が真っ白になっていく。


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