【完】ヒミツの恋を君と。
さすがに、姉さんの収入だけじゃ借金と生活費、家賃を捻出(ねんしゅつ)することが無理になって、姉さんと俺は、姉さんの親戚の家に頼み込んで居候させてもらうことになった。


そのために俺達は住んでる所から新たな土地に引越しして。





そこから毎日、毎日、姉さんは、必死で働いてくれた。

家に帰っても親戚に嫌味を言われて頭を下げる毎日。

辛くて、悔しいはずなのに、俺にはいつも笑顔しか見せなかった。






今の家に居場所はなく、姉さんを苦しめるだけの自分を、父親と同類にしか見れなくなってた頃。



転校した先の小学校で祐樹と出会う。


何にも希望は持てなくて、感情に蓋をして周りを遮断してた俺に祐樹はひたすら話しかけてきた。


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