【完】ヒミツの恋を君と。
店長は俺のことを振り返ってから、少しだけ真面目な顔を作った。
「ハル、モカのことはどうすんの?」
「どうするって?」
平然と答えたけど、かなり動揺してた。
「モカ本人は隠してるつもりかも知らんが、あいつは分かりやすい。ハルもモカの気持ちに、そろそろ気付いてるんだろ?」
「……」
「ま、ハル、お前も分かりやすいよ。意外と、ヤキモチ焼きだったんだな?」
店長がそう言いながら、意味ありげに笑う。
すべてを見透かされてるのはなんだか悔しくて、目線を逸らせたけど、何にも言い返せない。
「この店で、お前の気持ちに気付いてねぇのはモカだけだ。ちょっと勘違いしてるが客もお前らの気持ちには気付いてるしな」
「思いっきり勘違いしてんだろ?」
店長はわはは。と笑いながら俺の顔を見る。
「付き合えば?お前らならいいカップルになりそうだけどな」
「…無理…だな、それは…」
「なんで?」
「巻き込みたくない…四六時中守ってやるのは無理だから…」
「……」
店長は俺の頭をぐちゃぐちゃにかき混ぜた。
でも、それ以上は何も言ってこなかった。
「ハル、モカのことはどうすんの?」
「どうするって?」
平然と答えたけど、かなり動揺してた。
「モカ本人は隠してるつもりかも知らんが、あいつは分かりやすい。ハルもモカの気持ちに、そろそろ気付いてるんだろ?」
「……」
「ま、ハル、お前も分かりやすいよ。意外と、ヤキモチ焼きだったんだな?」
店長がそう言いながら、意味ありげに笑う。
すべてを見透かされてるのはなんだか悔しくて、目線を逸らせたけど、何にも言い返せない。
「この店で、お前の気持ちに気付いてねぇのはモカだけだ。ちょっと勘違いしてるが客もお前らの気持ちには気付いてるしな」
「思いっきり勘違いしてんだろ?」
店長はわはは。と笑いながら俺の顔を見る。
「付き合えば?お前らならいいカップルになりそうだけどな」
「…無理…だな、それは…」
「なんで?」
「巻き込みたくない…四六時中守ってやるのは無理だから…」
「……」
店長は俺の頭をぐちゃぐちゃにかき混ぜた。
でも、それ以上は何も言ってこなかった。