【完】ヒミツの恋を君と。

祐樹があんな風に豹変したのは、俺の父親のせいだった。

祐樹は少し複雑な気持ちはあったみたいだけど、自分の父親と姉さんの結婚を喜んでた。




それなのに、俺と祐樹の父親の養子縁組を聞かされた俺の父親が、祐樹の父親から金を取ろうとした。




自分の父親に降りかかった危険、祐樹はそれが許せなかったんだと思う。




だからその矛先が俺に向いた。

そのことは当然だけど。




祐樹、父親……。

俺に深く関われば、今度はあいつが傷つけられる。




俺が想像もつかない様な方法で、桃佳を壊しに来るかもしれない。