【完】ヒミツの恋を君と。
キス
『頑張っておいしいの作るから、楽しみにしてて!』
さっき晴にえらそうにそう言ったのに、グラタン作りは散々だった。
本当なら、下ごしらえの場面は晴が来る前に終わらせておくはずだったんだけど…。
「うわっ!なんか黒いの浮いてきた!!」
「……」
ホワイトソースがこげて、
「あれ?きゃっ!」
「……」
エビの殻をむいたら、身がボロボロになり、
「……っ、うぅっ…」
「……」
たまねぎを切ってたら涙が止まらなくなった時点で、晴がくつろいでもらってたはずのリビングからやってきて、あたしの手から包丁を抜き取った。
「変わる」
「えっ!?ダメだよ。私がお礼するのに!それに晴、今日誕生日だし…」
「じゃぁ、一緒にやろ」
「…う、うん」
さっき晴にえらそうにそう言ったのに、グラタン作りは散々だった。
本当なら、下ごしらえの場面は晴が来る前に終わらせておくはずだったんだけど…。
「うわっ!なんか黒いの浮いてきた!!」
「……」
ホワイトソースがこげて、
「あれ?きゃっ!」
「……」
エビの殻をむいたら、身がボロボロになり、
「……っ、うぅっ…」
「……」
たまねぎを切ってたら涙が止まらなくなった時点で、晴がくつろいでもらってたはずのリビングからやってきて、あたしの手から包丁を抜き取った。
「変わる」
「えっ!?ダメだよ。私がお礼するのに!それに晴、今日誕生日だし…」
「じゃぁ、一緒にやろ」
「…う、うん」