【完】ヒミツの恋を君と。
「大丈夫だよ。さすがに家の中では祐樹も俺に何かしたりはしないから」
「……」
「祐樹は自分の父親や、姉さんの前では、俺と仲の良い兄弟を演じてる」
「…なにそれ!」
見えない所を殴ってたのは、親にバレたくなかったからからなんだ?
「いいんだよ。俺もそっちの方がありがたい」
「どうして?それって祐樹先輩の思うツボじゃない?」
「俺と祐樹のことで、姉さんに心配掛けたくない。結婚は姉さんがやっと掴んだ幸せなんだから」
「…っ」
やっぱり家には帰したくない。
晴のお姉さんがこのことに気付いてない以上、晴を守れる人はそこにはいない。
あたしが守らなきゃ…。
や…違うのかな?
ふと、パソコンルームのあのシーンが脳裏によみがえった。
寂しい気持ちの時、辛い気持ちの時、晴がすがりたいのは、美月先輩なのかな?
あたしの中に、晴を守りたい感情と、美月先輩には渡したくないっていう感情が入り混じる。
混乱した感情は、あたしを驚くくらい素直にしてしまう。
「…桃佳?」
あたしは晴の首に手を回してギュッと抱きついてた。
「帰らないで、うちにいて…」
「……」
守りたいなんてあたしの想いは、晴にとっては迷惑かもしれない。
でも、怖い…。
いつか晴が壊れるんじゃないかって怖いの。
「ねぇ晴。一緒に暮らそうか?」
あたしは、そう口にしていた。
「……」
「祐樹は自分の父親や、姉さんの前では、俺と仲の良い兄弟を演じてる」
「…なにそれ!」
見えない所を殴ってたのは、親にバレたくなかったからからなんだ?
「いいんだよ。俺もそっちの方がありがたい」
「どうして?それって祐樹先輩の思うツボじゃない?」
「俺と祐樹のことで、姉さんに心配掛けたくない。結婚は姉さんがやっと掴んだ幸せなんだから」
「…っ」
やっぱり家には帰したくない。
晴のお姉さんがこのことに気付いてない以上、晴を守れる人はそこにはいない。
あたしが守らなきゃ…。
や…違うのかな?
ふと、パソコンルームのあのシーンが脳裏によみがえった。
寂しい気持ちの時、辛い気持ちの時、晴がすがりたいのは、美月先輩なのかな?
あたしの中に、晴を守りたい感情と、美月先輩には渡したくないっていう感情が入り混じる。
混乱した感情は、あたしを驚くくらい素直にしてしまう。
「…桃佳?」
あたしは晴の首に手を回してギュッと抱きついてた。
「帰らないで、うちにいて…」
「……」
守りたいなんてあたしの想いは、晴にとっては迷惑かもしれない。
でも、怖い…。
いつか晴が壊れるんじゃないかって怖いの。
「ねぇ晴。一緒に暮らそうか?」
あたしは、そう口にしていた。