【完】ヒミツの恋を君と。
体を少し離して、あたしを間近で見つめる晴。


そして、あたしの頬に触れてから、髪の中に指を通すように触れる。


くすぐったい。

でも、優しく触れるその手にずっと触れてて欲しくてたまらなくなかった。


体が熱く熱くほてっていく。




見つめるその目は真っ直ぐだけど、少し揺れてて。


少しの困惑と、決心を秘めてる。

そんな目から目が離せない。





たまらなく、愛おしいって、そう思った──




「お前が悪い…」


「…え」





晴がゆっくり近付いてくる。

視界が晴で埋め尽くされた時、その唇がもう一度言葉を落とす。






「いや……俺が悪い」






晴はあたしの唇にその唇を重ねた。



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