【完】ヒミツの恋を君と。
今度は、晴が立ち上がって、キッチンの方に向かっていく。




やっぱりうるさかった?


そんな風に思いながら、春と話しながら、その姿を目で追ってみる。




晴は炭酸の缶ジュースとスナック菓子の袋を持って帰ってきた。


そして、炭酸を開けるから、プシューっていう大きな音が部屋に響く。


そして、直後にお菓子の袋をバリッと開けた。





《あれ?吉丘、家じゃないの?誰か近くにいるの?》


「え、あ、いや、ち、違うよ!」


《……》





晴に合図を送るように大声で否定してる間も、ガサゴソ音を立ててる晴。


あたし達が一緒に暮らしてることは、誰にも秘密だって言ったのは晴なのに!





《吉丘、またメール送るわ、今日はこの辺で切るよ》


「え?あ、うん。分かった!」





何かに気付いた様な春の口ぶりに、あたしの頬は熱くなる。

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