【完】ヒミツの恋を君と。
「晴がうちにいることバレちゃったよきっと。気をつけないと、同居のこともバレちゃうよ?」





恨みがましい目でそう言えば、晴は炭酸ジュースを一口飲んでから口を開いた。





「あいつらにはバレてもいい……」


「え?あいつらって春と春ちゃん?」


「あぁ」


「……」





目の前の晴は、「ふん!」と言わんばかりに悪態をついてて…。



わぁ、出た!


傍若無人バージョンの晴が出ちゃったよ。




でもまぁ、晴の言うとおり、春や春ちゃんにバレても、噂が広がることはないけど。


今度2人に会ったら絶対に質問攻めに合うよ……。

それが恥ずかしい。



それから、あたし達の同居のことはプレシャスのみんなには話してた。


晴が『みんなは信頼できる』って言うし、あたしもそう思うから、恥ずかしかったけど、話すことにはOKした。





晴は、みんなに同居のことを話す時、お父さんや祐樹先輩のこと、お姉さんのことも全部話してて。



あたしはその様子を見てホッとした。

プレシャスのみんなにも晴のことを助けて欲しいと思ってたから。




あまり人に心を見せない晴だけど、プレシャスのみんなには自然体で付き合ってる様に思う。

だからこそ、晴の力になってあげて欲しい。



こんなあたしだけじゃ頼りなくて、限界があると思うから。



< 302 / 499 >

この作品をシェア

pagetop