【完】ヒミツの恋を君と。
チラッと晴を見た。

動揺ひとつせず、テキパキと働く姿を見ながら思う。


晴はあたしの一番近くにいるけど、心は結構遠い。

そう思うと、溜息が漏れてしまった。





「モカくん、ボーッとしてますが大丈夫ですか…?」





ハッと気付けばリツキさんが目の前にいて、店長がカウンターから呼んでいる。





「モカ、これ5番テーブルに届けて」


「は、はいっ!」





リツキさんに大丈夫です!と目線を送ってから、急いでカウンターの上のカプチーノをトレーの上に載せた。





「そう言えばモカ、俺達がプレゼントしたベッドの寝心地はどうだ?」





聞こえてきた声に顔を上げると、店長がニヤニヤしながらこっちを見てる。



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