【完】ヒミツの恋を君と。
な、な、なんでここに!?
こんな所に来るなんて、予想もしてなかった人物がそこに立っている。
それに、ここは学校から遠いせいもあって、見知った顔の来店は初めてだったから、動揺が半端じゃない。
バ、バレたらまずい!
パニックになったあたしは、立花さんに背中を向けて、晴の方に歩き出した。
「は、晴!あ、あ、あの子……」
「は?あの子って?」
もはや動揺からまともに喋られなくなったあたしを見て、晴は不思議そうに首を傾げた。
「た、立花さんがいるの!」
「立花って…知り合い?」
「同じクラスの子なの!ほら、最近、よく話す子がいるって言ってたでしょ。立花さんがその子なの」
「……」
男のあたしと女のあたしは全然違うらしいから、バレることは、ほぼないとは分かってても、彼女の前で堂々とふるまうなんて、あたしには無理。
それに、晴だって学年違うけど同じ学校だし!
「逃げよう晴!晴だって、普段のオタクバージョンの晴と同一人物だってバレる可能性は0じゃないよ!」
お客さんには聞こえない様に小声でそう呟けば、晴が眉間にシワを寄せる。
「いい加減その、『オタクバージョン』っていう表現やめろ」
「一番最適な表現でしょ!って!今はそんなこと言い争ってる場合じゃないって!早く裏行こう!」
なぜか、晴が堂々としてるから余計に混乱してしまったあたしは、晴の腕を掴んで強引に引っ張って連れて行こうとした。
「キャ──っ!モカくん大胆っ!」
「裏にハルくん連れ込んで何する気──!」
「!?」
近くのテーブルに座ってるお客さんが、歓喜の悲鳴が上がり、店中の視線が、あたしと晴に突き刺さった。
ま、まずい!
あたしの背後に、人影を感じる!
晴が、その人影に視線を合わせた。
こんな所に来るなんて、予想もしてなかった人物がそこに立っている。
それに、ここは学校から遠いせいもあって、見知った顔の来店は初めてだったから、動揺が半端じゃない。
バ、バレたらまずい!
パニックになったあたしは、立花さんに背中を向けて、晴の方に歩き出した。
「は、晴!あ、あ、あの子……」
「は?あの子って?」
もはや動揺からまともに喋られなくなったあたしを見て、晴は不思議そうに首を傾げた。
「た、立花さんがいるの!」
「立花って…知り合い?」
「同じクラスの子なの!ほら、最近、よく話す子がいるって言ってたでしょ。立花さんがその子なの」
「……」
男のあたしと女のあたしは全然違うらしいから、バレることは、ほぼないとは分かってても、彼女の前で堂々とふるまうなんて、あたしには無理。
それに、晴だって学年違うけど同じ学校だし!
「逃げよう晴!晴だって、普段のオタクバージョンの晴と同一人物だってバレる可能性は0じゃないよ!」
お客さんには聞こえない様に小声でそう呟けば、晴が眉間にシワを寄せる。
「いい加減その、『オタクバージョン』っていう表現やめろ」
「一番最適な表現でしょ!って!今はそんなこと言い争ってる場合じゃないって!早く裏行こう!」
なぜか、晴が堂々としてるから余計に混乱してしまったあたしは、晴の腕を掴んで強引に引っ張って連れて行こうとした。
「キャ──っ!モカくん大胆っ!」
「裏にハルくん連れ込んで何する気──!」
「!?」
近くのテーブルに座ってるお客さんが、歓喜の悲鳴が上がり、店中の視線が、あたしと晴に突き刺さった。
ま、まずい!
あたしの背後に、人影を感じる!
晴が、その人影に視線を合わせた。