【完】ヒミツの恋を君と。
紺・黒・グレー・ベージュの浴衣が帯と共に店のテーブルの上に並べられてく。
男の人の浴衣だ!
「あれ着て、あの人達と歩いたら目立つから…」
「あぁ…そっか」
そりゃ、こんなイケメンメンバーが更に浴衣なんて着て、更に並んで歩いてたら嫌でも目立つよね。
店長とかトウヤさん、リツキさんはそれを好んでそうだけど。
晴は、実のお父さんに似てる自分の容姿をあまりよく思ってないから、目立つことを極端に嫌がってる。
「ねぇ晴、嫌なら帰ろう」
「や、いい。大丈夫」
「…晴が行きたくないなら家にひとりで帰っててもいいんだよ」
「……大丈夫だって言ってるだろ?」
晴とお祭りに行けるなんて夢みたいだし、
晴の浴衣姿なんて、想像するだけで鼻血が出そう。
だから、すっごく行きたいけど…。
多分晴は気を使ってる。
ひとりであの家に帰るのは悪いって思ってる。
あたしの一人暮らしのあの部屋は、今は2人の部屋だからひとりで出入りしてもらっても別にいいのに。
晴は鍵を持とうとはしない。
なんだか、線引きされてるようで、それが少し寂しい。
男の人の浴衣だ!
「あれ着て、あの人達と歩いたら目立つから…」
「あぁ…そっか」
そりゃ、こんなイケメンメンバーが更に浴衣なんて着て、更に並んで歩いてたら嫌でも目立つよね。
店長とかトウヤさん、リツキさんはそれを好んでそうだけど。
晴は、実のお父さんに似てる自分の容姿をあまりよく思ってないから、目立つことを極端に嫌がってる。
「ねぇ晴、嫌なら帰ろう」
「や、いい。大丈夫」
「…晴が行きたくないなら家にひとりで帰っててもいいんだよ」
「……大丈夫だって言ってるだろ?」
晴とお祭りに行けるなんて夢みたいだし、
晴の浴衣姿なんて、想像するだけで鼻血が出そう。
だから、すっごく行きたいけど…。
多分晴は気を使ってる。
ひとりであの家に帰るのは悪いって思ってる。
あたしの一人暮らしのあの部屋は、今は2人の部屋だからひとりで出入りしてもらっても別にいいのに。
晴は鍵を持とうとはしない。
なんだか、線引きされてるようで、それが少し寂しい。