【完】ヒミツの恋を君と。
な、何?雷……停電?



急に暗くなったから、何にも見えない。


どうしようかとオロオロしてたら、またカーテンの向こうで雷が光って、同時にドーンという大きな音がして地響きがする。




「…きゃっ!」




ここら辺の地域の電気は全部消えてるのか、窓の外は真っ暗。

そのくせ、閃光で瞬間、カーテン越しの窓が不気味に光る。



あまりにも怖くてその場にうずくまってると、扉の向こうから晴の声が聞こえてきた。




「…桃佳?大丈夫?」


「は、晴っ!」




あたしは暗闇の中、感覚だけで、扉の方へ向かっていった。


この不気味さが怖くて、必死で晴の元へと急いだ。



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