【完】ヒミツの恋を君と。
「っ!?」




あまりのことに、声にすらならなかった。


帯を解いた浴衣は完全に前が開いてて、ブラとショーツしか身に着けてないほぼ裸だった。


は、晴に見られた!!




「キャ──っ!ごめんなさい!!」




変な物を見せてしまってごめんなさい!!

パニックになったあたしは、自分の姿を隠す様にその場にうずくまった。


もう消えてなくなりたい!




「は、はっきりは見てねぇから…」




そんな晴の言葉が耳に届く。


絶対嘘!

晴、言葉につまってるもん……。



泣きたくなったその時、また窓が激しく光って、爆音がマンションを揺らす。




「キャッ!!」


「…ちょっ!?」




怖さと、パニックで、気付けば晴に勢いよく抱きついていた。
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