【完】ヒミツの恋を君と。
晴の頬に触れると同時に、

あたしの頬も温もりで包まれる。




「桃佳…」




あたしの頬にも晴の手が触れた。



名前を呼ばれて、
触れられて……



胸が熱くなる。



晴の指があたしの頬をなぞるように滑って、唇に触れる。



あたしの声を、

不安を、

どうしようもなく溢れる愛しいという想いを、


全部、全部、受け止めてくれるかの様に、



晴の唇があたしの唇に触れた。









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