【完】ヒミツの恋を君と。
Secret 6
晴と美月先輩
新学期が始まって2週間が過ぎた。
まだ日差しは強いけど、ほんの少しだけ風が涼しく感じられて、秋の訪れを感じさせる。
秋か…
秋なんて来なければいいのに。
もういっそ季節が止まってくれればいいのに。
晴を連れて行く来年の春なんて来なくていいよ。
それは、絶対口には出せない自分勝手な願望。
周りに気付かれないように、あたしは小さく溜息を漏らした。
晴と暮らした1ヶ月であたしはずいぶん身勝手な女になったと思う。
晴の平穏とか、晴の未来とか、
それがあたしの一番の願望だったはず。
それなのに、いつの間にか、
“ずっと晴の傍にいたい”
そんな身勝手な願望を抱くようになっていた。
まだ日差しは強いけど、ほんの少しだけ風が涼しく感じられて、秋の訪れを感じさせる。
秋か…
秋なんて来なければいいのに。
もういっそ季節が止まってくれればいいのに。
晴を連れて行く来年の春なんて来なくていいよ。
それは、絶対口には出せない自分勝手な願望。
周りに気付かれないように、あたしは小さく溜息を漏らした。
晴と暮らした1ヶ月であたしはずいぶん身勝手な女になったと思う。
晴の平穏とか、晴の未来とか、
それがあたしの一番の願望だったはず。
それなのに、いつの間にか、
“ずっと晴の傍にいたい”
そんな身勝手な願望を抱くようになっていた。