【完】ヒミツの恋を君と。
「うん、なんとなく…」
「お前、今日変じゃねぇ?」
「そう、あたしが変なのは今に始まったことじゃないよ?」
「まぁ、そうだけど…」
「ちょっと!そこは否定してくれなきゃ!」
晴が笑いながら、あたしが買ってきたパンを手に取る。
晴は食べてる時と、寝てる時が一番幸せそうな顔をする。
その顔を、しっかり目に焼き付けながら、話しかけた。
「おととい、晴、あたしに何か話そうとしてくれたよね?」
「あぁ、あれは…」
「あ、待って!それは今日じゃなくて、明日聞くわ」
「…いや、そんなに引っ張るほど大した話でもねぇけどな。ま、お前には言っておきたかったんだ」
「…うん、明日、絶対聞く。だから、今日はあたしの話を聞いて」
あたしの言葉を聞いて、晴が食べるのをやめてあたしを見た。
「晴は、祐樹先輩との思い出を大切にしてて、こうなった今でも、祐樹先輩のこと恨んでないよね?」
晴はあたしの質問に対して何も答えないけど、その通りなんじゃないかってあたしは思ってる。
“恨んでない”どころか、今でも“友達”って思ってるんじゃないのかな?
「でも、祐樹先輩にはもう近付いて欲しくないの」
「……」
「晴は自分のせいで祐樹先輩を傷つけたって思ってるかもしれないけど、それは晴のせいじゃないし、傷つけられてるのは晴の方だよ」
晴のお父さんが祐樹先輩のお父さんを脅した。
でも、それは晴のせいじゃない。
負い目を感じるのは間違ってる。
「お前、今日変じゃねぇ?」
「そう、あたしが変なのは今に始まったことじゃないよ?」
「まぁ、そうだけど…」
「ちょっと!そこは否定してくれなきゃ!」
晴が笑いながら、あたしが買ってきたパンを手に取る。
晴は食べてる時と、寝てる時が一番幸せそうな顔をする。
その顔を、しっかり目に焼き付けながら、話しかけた。
「おととい、晴、あたしに何か話そうとしてくれたよね?」
「あぁ、あれは…」
「あ、待って!それは今日じゃなくて、明日聞くわ」
「…いや、そんなに引っ張るほど大した話でもねぇけどな。ま、お前には言っておきたかったんだ」
「…うん、明日、絶対聞く。だから、今日はあたしの話を聞いて」
あたしの言葉を聞いて、晴が食べるのをやめてあたしを見た。
「晴は、祐樹先輩との思い出を大切にしてて、こうなった今でも、祐樹先輩のこと恨んでないよね?」
晴はあたしの質問に対して何も答えないけど、その通りなんじゃないかってあたしは思ってる。
“恨んでない”どころか、今でも“友達”って思ってるんじゃないのかな?
「でも、祐樹先輩にはもう近付いて欲しくないの」
「……」
「晴は自分のせいで祐樹先輩を傷つけたって思ってるかもしれないけど、それは晴のせいじゃないし、傷つけられてるのは晴の方だよ」
晴のお父さんが祐樹先輩のお父さんを脅した。
でも、それは晴のせいじゃない。
負い目を感じるのは間違ってる。