【完】ヒミツの恋を君と。
あたしに家に入るように促しながら塔子が口を開く。




「変なこと考えないで、今日はゆっくり寝なよ?」


「…変なこと?」


「あぁ…そうじゃなくって、あんまり考え込まないでってこと」


「…うん、ありがとう」


「じゃあね、バイバイ」




玄関の扉が閉まる。



心配してくれてるよね。

ごめんね塔子。

何にも話せてなくてごめんね。


塔子が心配してくれてるのをわかってたんだけど、自分のしでかしたことの大きさに打ちのめされて、本当のことを話せずにいた。


多分店長から、何か聞いて知ってるとは思うけど、今はまだ自分から話せない。



ごめんね。



そのままふらふらとリビングに行くと、晴が使ってたソファーベッドが目に入った。



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