【完】ヒミツの恋を君と。
「学校宛ての封筒には最初から晴の写真を入れて封をしてあったんだよ。桃佳ちゃんにあげた晴の写真はダミーだったってこと。で、桃佳ちゃんの写真と報告書は、その裏に重ねてあった俺の家の住所入りの封筒に入れて、2通重ねて投函したってわけ!それが種明かし」
「……」
「桃佳ちゃんってば、簡単なトリックなのに、簡単に引っかかっちゃったね」
悔しい…
くすくす笑うその顔に、悔しい気持ちが込み上げてくる。
今、手元にある封筒には、祐樹先輩の家の住所と祐樹先輩の名前が書かれてて。
封筒を重ねてたなんて、あの時、てんぱってたから全く気付いてなかった。
あたしバカだ…。
封筒を持つ手がだらんと下に垂れる。
あたしの目の前に、祐樹先輩が一歩近付いて来た。
「結果的に、桃佳ちゃんは晴を裏切ったね」
「っ!?」
「ホント都合のいい女。俺にとってね」
「なっ!」
この間、『都合のいい女』って言ったのは、晴にとってってことだと思ったんだけど、違うかったんだ?
祐樹先輩にとって、あたしは簡単に騙されてくれる都合のいい女ってこと?
悔しくて、そんな自分が許せなくて、下唇を噛み締めた。
「まぁまぁ、そう落ち込まないで」
そう言って祐樹先輩は、あたしのアゴを掴んで乱暴に上を向かせた。
祐樹先輩が触れる部分に、吐き気がしそうなほどの嫌悪感を感じる。
晴にもよくされたけど、される人によってこんなにも感じ方が違うんだ…。
「やめてください!離して下さい!」
「そんな冷たいこと言わないでよ。俺達もう仲間でしょ?」
その言葉が胸を突き刺す。
「……」
「桃佳ちゃんってば、簡単なトリックなのに、簡単に引っかかっちゃったね」
悔しい…
くすくす笑うその顔に、悔しい気持ちが込み上げてくる。
今、手元にある封筒には、祐樹先輩の家の住所と祐樹先輩の名前が書かれてて。
封筒を重ねてたなんて、あの時、てんぱってたから全く気付いてなかった。
あたしバカだ…。
封筒を持つ手がだらんと下に垂れる。
あたしの目の前に、祐樹先輩が一歩近付いて来た。
「結果的に、桃佳ちゃんは晴を裏切ったね」
「っ!?」
「ホント都合のいい女。俺にとってね」
「なっ!」
この間、『都合のいい女』って言ったのは、晴にとってってことだと思ったんだけど、違うかったんだ?
祐樹先輩にとって、あたしは簡単に騙されてくれる都合のいい女ってこと?
悔しくて、そんな自分が許せなくて、下唇を噛み締めた。
「まぁまぁ、そう落ち込まないで」
そう言って祐樹先輩は、あたしのアゴを掴んで乱暴に上を向かせた。
祐樹先輩が触れる部分に、吐き気がしそうなほどの嫌悪感を感じる。
晴にもよくされたけど、される人によってこんなにも感じ方が違うんだ…。
「やめてください!離して下さい!」
「そんな冷たいこと言わないでよ。俺達もう仲間でしょ?」
その言葉が胸を突き刺す。