【完】ヒミツの恋を君と。
「ひゃっ!!」
逃げれた!と思ったのも束の間、目の前の景色が急に揺れて、足に激痛が走る。
一瞬なにが起こったのか分からなくて、自分がその場に倒れこんだとを知るまでに少し時間がかかった。
「バカだね…桃佳ちゃん、焦りすぎて段差が目に入ってなかった?」
「……」
座り込んでるあたしの頭上から落とされる声に怖くて振り向けない。
ホントどうしようもないバカだ…あたし。
こんな時に、段差で足を滑らせて倒れこんでしまうなんて。
痛い…
くじいてしまったのか、少しでも動かせば足に激痛が走る。
「足、大丈夫なの?」
乾いた笑い混じりにそんな声が聞こえて。
座った状態のまま、恐る恐る振り向けば、祐樹先輩は、すぐ後ろで、あたしを見下ろしてた。
怖い──
強引に捕まえたりする様子は無いみたいだけど、逃がしてくれる様な雰囲気でもない。
あたしは逃げるのを諦めて、近くにあった柱に手を掛けて立ち上がった。
「…っ…」
「痛かったら無理して立つことないのに」
そう言った祐樹先輩をにらむ。
こんなとこで、座り込んでたら、祐樹先輩に負けてしまう!
祐樹先輩の好きにはさせない!
言いたいこと、言わなきゃ。
逃げれた!と思ったのも束の間、目の前の景色が急に揺れて、足に激痛が走る。
一瞬なにが起こったのか分からなくて、自分がその場に倒れこんだとを知るまでに少し時間がかかった。
「バカだね…桃佳ちゃん、焦りすぎて段差が目に入ってなかった?」
「……」
座り込んでるあたしの頭上から落とされる声に怖くて振り向けない。
ホントどうしようもないバカだ…あたし。
こんな時に、段差で足を滑らせて倒れこんでしまうなんて。
痛い…
くじいてしまったのか、少しでも動かせば足に激痛が走る。
「足、大丈夫なの?」
乾いた笑い混じりにそんな声が聞こえて。
座った状態のまま、恐る恐る振り向けば、祐樹先輩は、すぐ後ろで、あたしを見下ろしてた。
怖い──
強引に捕まえたりする様子は無いみたいだけど、逃がしてくれる様な雰囲気でもない。
あたしは逃げるのを諦めて、近くにあった柱に手を掛けて立ち上がった。
「…っ…」
「痛かったら無理して立つことないのに」
そう言った祐樹先輩をにらむ。
こんなとこで、座り込んでたら、祐樹先輩に負けてしまう!
祐樹先輩の好きにはさせない!
言いたいこと、言わなきゃ。