【完】ヒミツの恋を君と。
「祐樹先輩は、晴を孤独にしたら、晴はまた自分の方だけに向いてくれるって思ったんですか?」
「……」
「それなのに更に自分から離れて、養子縁組を解消しようとしたり、東京に行こうとする晴に苛立ちが募っていったんですよね?」
「……」
「なんで、あんな封筒を学校に送りつけたかも今わかった。晴を東京に行かせたくなかったのと、最近、晴とあたしが一緒にいるのも許せなかったから、晴とあたしを引き離すために、あたしが晴を陥れた様に見せる小細工をしたんですね?」
殴ったり、陥れたり……
これは、晴を独り占めしたいと言う感情が生み出した狂気──
あたしの言葉を聞いた祐樹先輩は、何も言わずにただあたしを睨み付けるように見た。
「……」
「それなのに更に自分から離れて、養子縁組を解消しようとしたり、東京に行こうとする晴に苛立ちが募っていったんですよね?」
「……」
「なんで、あんな封筒を学校に送りつけたかも今わかった。晴を東京に行かせたくなかったのと、最近、晴とあたしが一緒にいるのも許せなかったから、晴とあたしを引き離すために、あたしが晴を陥れた様に見せる小細工をしたんですね?」
殴ったり、陥れたり……
これは、晴を独り占めしたいと言う感情が生み出した狂気──
あたしの言葉を聞いた祐樹先輩は、何も言わずにただあたしを睨み付けるように見た。