【完】ヒミツの恋を君と。
心にじわじわと温かい感情が流れ込んでくる。


あたしがこれだけ感じてるんだから、晴の中はもっと温かい感情に包まれてるんじゃないかな?



祐樹先輩からあたしに視線を戻した晴の柔らかい表情がそれを物語ってた。





「よし!一件落着って感じだな!」



今までとまったく違った空気をこの場に投下したのは、店長で。


プレシャスのメンバーと塔子は、シャッターの所で立ち止まったまま、あたし達の行動を見ていた。


腰に手を当てて、座ったままのあたしを見下ろしてるのは塔子。



「桃佳、『変なこと考えないで、今日はゆっくり寝なよ?』って言ったのに何やってんのよ!変なことしてるんじゃないわよ!」


「ご、ごめんなさい」



心配かけたことを謝りながらも、よくよく考えてみたら、なんでみんなはあたしがここにいるってわかったんだろうって不思議に思った。


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