【完】ヒミツの恋を君と。
起きてる晴に、自分からキスするとか、かなり難易度高い。



でも、『幸せ』だったと言われたら、
そんな笑顔で見つめられたら、


あたしは晴の希望を叶えてあげたくなってしまう。



「晴、目つぶって」


「ん…」



ゆっくり、唇を重ねる。


重ねた瞬間、2週間分の熱が、あたしの中に流れ込んでくる気がした。



離れたくないけど、心臓がおかしくなりそうで、唇を離そうとしたその時。

あたしの後頭部は晴の手でぐいっと唇の所まで押し戻された。







もう一度重なる唇。

今度はもっと深く、強く重なる。







2週間分の想いを互いに重ねあうように。




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