【完】ヒミツの恋を君と。
心臓が口から飛び出しそうなくらいドキドキ騒ぎ出す。





「なんかムカつくんだよ。学校であんなに図々しく絡んでくるくせに、ちょっと身なりが違うだけで怖がるのかよ」


「……っ…」


「……桃佳のくせにムカつく!」


「!?」





晴が何をそんなに怒っているのか分からないし、今のこの状況を冷静に考えられないくらい、あたしの頭は爆発寸前。


近すぎる晴との距離にあたしの心臓が限界に達した時、この部屋の扉がガチャっと開く音がした。





「あ、お疲れさまです」





そう言ってこの部屋に入ってきたのは本日4人目のイケメン。




「おぉ!リツキ、今日もよろしく」




そのイケメンもバイト君らしく、店長が手をヒラヒラ振りながらそう言った。




「取り込み中ですか?入らないほうがいいのなら出てますけど?」




4人目のイケメン君はあたしと晴の接近状態をジッと見つめながら、店長にそう尋ねる。






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