【完】ヒミツの恋を君と。
変わりたい。

強くなりたい。






変わることが出来たら、

強くなることが出来たら、




あたしは………。






スクールバッグを持って、大きな溜息をひとつ吐いてから、玄関扉を開ける。


快晴の空が目に入って、屋上の扉を開いてくれる時の、ボサボサ頭の晴の顔が目に浮かんだ。





あたしの望む未来。

その扉もいつか開くことができるんだろうか?





「早く屋上に行こう…」





今度は胸いっぱいに息を吸い込んで、歩き出した。


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