【完】ヒミツの恋を君と。
悲鳴。と言っても、これは歓喜の悲鳴。
それは店内に響き渡ってるから、他のテーブルのお客さんもみんなそっちに注目し始めた。
それでもトウヤさんは晴から離れる様子なんてなくて。
逆にもう片方の腕も晴に絡めて更に密着したもんだから、店中に更に大きな甘い悲鳴が湧き上がった。
あたしも思わず凝視してしまう。
イケメン2人の密着……。
カフェ中が次はどうなるのかと見守る中、晴はこの店の中で一番冷静で。
両手で、晴の首元に絡まってるトウヤさんの腕を掴んでそっと下に下ろしてから、口を開いた。
「トウヤさん重い……。俺、向こうのテーブル片付けてきます」
表情ひとつ崩さずそう言って、その場からスタスタ去って行った。
あらら…晴ってば超絶無愛想。
でも、お客様方からはまた甘い悲鳴が漏れる。
「ハルくんのそういうとこ、たまんない!」
「あの冷たい表情で私も注意されてみたい──っ」
そんな声がヒソヒソ聞こえて、店内がキャッキャと浮ついたざわつきでいっぱいになる。
なぜかちょっとおもしろくない。
それは店内に響き渡ってるから、他のテーブルのお客さんもみんなそっちに注目し始めた。
それでもトウヤさんは晴から離れる様子なんてなくて。
逆にもう片方の腕も晴に絡めて更に密着したもんだから、店中に更に大きな甘い悲鳴が湧き上がった。
あたしも思わず凝視してしまう。
イケメン2人の密着……。
カフェ中が次はどうなるのかと見守る中、晴はこの店の中で一番冷静で。
両手で、晴の首元に絡まってるトウヤさんの腕を掴んでそっと下に下ろしてから、口を開いた。
「トウヤさん重い……。俺、向こうのテーブル片付けてきます」
表情ひとつ崩さずそう言って、その場からスタスタ去って行った。
あらら…晴ってば超絶無愛想。
でも、お客様方からはまた甘い悲鳴が漏れる。
「ハルくんのそういうとこ、たまんない!」
「あの冷たい表情で私も注意されてみたい──っ」
そんな声がヒソヒソ聞こえて、店内がキャッキャと浮ついたざわつきでいっぱいになる。
なぜかちょっとおもしろくない。