【完】ヒミツの恋を君と。

「お前は、俺が変わり者でないと思ってたのかよ？」





不思議そうにそう言う晴に、思わず吹き出してしまう。





「そうだよね！胸を張ってそんなことを言う晴は変わってるよね。あたしと一緒だね」





あたしと一緒。

晴はあたしと自分を線引きしないどころか、“自分と同じ”と笑ってくれた。




それは何だか、晴の居場所に引き込んでもらったみたいで、ここにいてもいいって言ってもらえたみたいで。




眠れないほど緊張していた糸が、するりとほどけていく感覚にホッと息を吐き出せた。





「まぁ、性格には問題あるメンバーだけど、基本はみんないい人だから心配するな」





それは何となく分かる。

晴がみんなを信頼してるのは分かるから…。





「やっぱり、守ってよ晴」


「…さっきから、なん……」


「きっとね。晴が傍に来てくれるだけで、あたしの緊張は和らぐと思うから」