【完】ヒミツの恋を君と。
そしてその店長のメールには、初日の今日は美容専門学校に通ってるトウヤさんがウイッグの付け方を教えてくれるって書いてあった。
店長があたしのメルアドを知ってるのは、契約書に、携帯アドレスの記入欄もあったから。
店長からメールが来て、アドレスを登録したから、あたしの携帯は登録件数5件になった。
2件は海外にいる両親。そして店長、残りの2件は春と春ちゃん。
そう言えばあたし、晴のメルアド知らないや。
聞いたら教えてくれるかな?
そんなことを考えながら、昨日店長から手渡されていたIDカードをかざし開錠して、勢いよくドアを開いた。
「お、遅くなってすみませんっ!」
大きな声で謝りながら更衣室に飛び込めば、一番奥のロッカーの前にこちらに背を向けて立つ人影が目に入る。
その人影が顔だけこちらに振り向いた。
瞬間あたしはその体を凝視したまま凍りつく。
「うるせぇよ。店まで聞こえるだろうが…」
固まるあたしを見て呆れた顔をしてるのは、先に到着して着替え中の晴だった。
店長があたしのメルアドを知ってるのは、契約書に、携帯アドレスの記入欄もあったから。
店長からメールが来て、アドレスを登録したから、あたしの携帯は登録件数5件になった。
2件は海外にいる両親。そして店長、残りの2件は春と春ちゃん。
そう言えばあたし、晴のメルアド知らないや。
聞いたら教えてくれるかな?
そんなことを考えながら、昨日店長から手渡されていたIDカードをかざし開錠して、勢いよくドアを開いた。
「お、遅くなってすみませんっ!」
大きな声で謝りながら更衣室に飛び込めば、一番奥のロッカーの前にこちらに背を向けて立つ人影が目に入る。
その人影が顔だけこちらに振り向いた。
瞬間あたしはその体を凝視したまま凍りつく。
「うるせぇよ。店まで聞こえるだろうが…」
固まるあたしを見て呆れた顔をしてるのは、先に到着して着替え中の晴だった。