TABOO†あなたに溶かされて…~秘密の恋
最近の剛は、些細なことですぐ私に切れる。
今夜だって、暴力こそ振るわないもののこんな所に締め出して――
ほんと、もう無理…
愛されてるなんて思えない。
別れよう…
私は合わなくなった歯の根をカチカチ言わせながらそう決心した。
「…大丈夫ですか?」
間近で聞こえた低い声に、私は飛び上がった。
「驚かせてすみません」
ベランダの手すりから身を乗り出し、パーテーションの向こうから顔を出しているのは
隣の部屋の住人。