愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~

「うう……ただいまあ……」


あれから、ウサギ王子のファンの女の子たちから質問攻めにあい、根掘り葉掘り聞かれた。

全部正直に話すと、羨ましい、ずるいとばかり言われた。


「いや何が羨ましいの?!この話聞いても、うわサイテーとかならないの?!え、意味わかんないイケメンのフィルターどうなってんの怖!!」

「何が怖いって?」

「わ!爽ちゃん来てたの?!たっだいまーっ!」


隣の家に住む、昔から仲良くしてくれている幼馴染の爽ちゃんこと長谷川爽太に勢いよく抱き着いた。

爽ちゃんは私と同じ高校に通っていて、今は3年生。




「ほらもう、早く手洗ってうがいしな」

「はあい」


爽ちゃんは私のお兄ちゃんみたいな存在で。

優しくてかっこいい爽ちゃんが大好きだった。



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