愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~
「あれ?ていうか渚、その服宇佐美の体操服じゃん。どうしたの?」
「もうね、大変だったの今日……って、爽ちゃんあの人のこと知ってるの?!」
「いや、そりゃあね。同じ学校だし、あいつ人気者だし。知らないやつの方が少ないんじゃない?」
そうだった……
今日それを加菜に言われたばっかりだった。
私って何でこんなに何も知らないんだろ。
いや知らないというより……
「渚は漫画ばっかり読んでるから周りに興味ないもんな」
……そうでした。
少女漫画のような青春を送りたかったのに。
キラキラした高校生活送ってやるって決めてたのに。
「パンツ見られて笑われるってなんなのやだもうー!」
私はまた半泣きになりながら爽ちゃんに愚痴を聞いてもらった。