愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~

あ……同じ高校の人だ。
制服が一緒。


私は何が何だか分からず、口をパクパクさせてあたふたしていた。

「あ、あの……」

「ウサギのパンツ」

「へ……?」

「ウサギさんのパンツなんか履いて、可愛いですね〜」


馬鹿にしたような、子供に話しかけるような、そんな言い方をされ、恥ずかしさと怒りで私は顔を真っ赤にした。


「は、はあ?!別に何履いたって良いでしょ!てか失礼!変態!それに、消してくださいその写真!なんなの貴方!」

ごめんごめんと言いながら私に手を差し伸べてくれた。

うわ、間近で見ると本当に綺麗な顔立ちしてるなあ、この人……


「大丈夫、大丈夫。ウサギさんは写ってないから」

「そういう問題じゃないから!」


携帯を奪おうと必死な私に、簡単にひょいひょいと避けてみせる彼。

完全に遊ばれてる私……
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