愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~
「そう……だけど、全部私が悪いの」
「お前って本当に馬鹿だな」
「へ?」
空になった私のお茶碗に、何も言わずにお代わりの白ご飯を山盛り入れる爽ちゃん。
私、これからダイエット頑張ろうって思ってたのにそんなに食べれないよ
「あいつ、本当に女関係はやべえ奴ってウワサだぞ。昨日体操服借りたとかなんとか言ってたから、ちょっと大丈夫かなって心配だったけど……まさかもう手出してたなんてな」
「ちがっ……!」
「とりあえず、もう二度とあいつには近づくな。つーか、お前どうしたんだよ。王子様みたいた人がタイプじゃなかったのかよ?ただイケメンだからって、そんな理由か?性格最悪でも顔が良ければそれでいいのかよ」
「違うもん!違う!宇佐美先輩は……宇佐美先輩は本当は優しくて凄くいい人なんだもん!顔だけとか、そんなんじゃ……!」
「お前……」
爽ちゃんに対して、こんなに大きい声で反論したの初めてかもしれない。
あんなことされたのに、まだ宇佐美先輩のことを庇うなんて私本当にどうにかしてる。
爽ちゃんの言う通り、私は馬鹿だよ、わかってる。