愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~
「ていうか、キミ一年生だよね?もうすぐ入学式始まるよ。こんなとこに居ていいの?」
「げっ」
こんなところで時間ロスしたのは誰のせいですか!
いや田んぼに落ちたのは私のせいだけど!
「もう私行きますんで、それじゃ」
キッと睨んで急いで学校に向かおうとしたら、
「うわあっ」
腕を引っ張られ、止められた。
「あの、私急いでるんですけど!見たら分かるでしょ!貴方と遊んでる時間なんてないから!」
「そのままじゃ風邪引くし、初日から変な人だと思われちゃうよその格好」
確かに。
臭いし、茶色いし。
最悪だ本当に……初日でこんなに汚すか普通。
「はいこれ」
「わっ」
顔にバサっと何かが振ってきて、慌てて手でとってみると
「へ……?体操服?……と、タオル」
「それでも着な」
「で、でも……!」
「いいから。早くしないと時間ないんだろ?」
私はコクリと頷いて、どこか着替える所が無いかキョロキョロしていると、
「俺がみんなから見えないように、囲ってやろうか?」
「ほんっとに変態!」
本当に、なんなんだこの人は……